膠原病リウマチ内科

膠原病リウマチ内科（全身性エリテマトーデス　関節リウマチなど）

当科では、全身性エリテマトーデス（SLE）、関節リウマチ、混合性結合組織病（MCTD）、全身性強皮症、多発性筋炎など、膠原病やリウマチ性疾患に特化した専門性の高い医療を提供しております。

これらの疾患では、腎臓や肺などの臓器に障害が生じることがよくあります。一度起こった臓器障害は十分に治癒しづらい場合も少なくなく、それが日常生活に強く影響することがあります。したがって、早期に診断すること、また、臓器障害の適切なスクリーニングと定期的なモニタリングを行うこと、が非常に重要です。当科では最新の医療機器を使用し、早期診断に取り組んでおります。さらに、必要に応じて、院内の他の専門診療科などと連携をして、安全かつ効果的な医療の提供を致しております。

近年、画期的な薬剤の開発が進み、治療の進歩がみられています。
これらの薬剤を適切に活用することで、疼痛などの症状を抑制し臓器障害を防ぐことが期待されます。ベストな治療は患者様によって異なりますので、患者様とご相談しながら最適な治療の提供を積極的に実施しております。

三重県の膠原病 リウマチ性疾患の患者様の生活の質の向上のため、地域（桑名 四日市エリア）の基幹病院として、経験豊富な医師とスタッフが最新の治療法と個別化されたケアを提供しております。

「膠原病があっても仕事 学業 趣味などの日常生活を諦めない」状態を目指して、少しでも患者様のお役に立てるよう努めてまいりますので、診療をご希望の際には、かかりつけの先生からのご紹介を介して、いつでもご相談下さい。

主な診療内容・対象疾患

全身性エリテマトーデス(SLE)

発熱 皮疹 関節痛などの症状が起こります。症状が多彩であり、一般的な検査のみでは診断が困難なことがあります。
また、この疾患では、ループス腎炎による腎障害など、全身でさまざまな症状・臓器障害が起こり得ます。これらの臓器障害は生命予後や生活の質に強く影響しますので、早期に診断・治療を行うことで臓器障害を防ぐことが重要です。
当科では経験豊富な医師・スタッフが診療・検査を行うことで、早期の診断・治療に努めております。
疾患自体に加えて、治療薬による臓器障害も起こり得ることがあります。特に、従来よく使用されるグルココルチコイド（ステロイド）のみでの治療では、中期・長期的な問題が生じることが少なくありません。
近年では新規薬剤の開発も進んでおりますので、当科では必要時にはこれらの薬剤も使用しながら、安全な治療の継続を行っております。
この疾患は若年の女性で発症する傾向があります。学業や就業に加えて、ご妊娠やご出産などのライフプランへの影響が最小限になるような医療の提供に努めております。

関節リウマチ(RA)

持続する関節痛が主な症状です。一般的な血液検査のみでは診断がつかないことも少なくありません。
当科では、身体診察や血液検査、そして関節エコーを含む画像検査など、総合的な診断を行っております。また、肺などの臓器障害がでることも少なく無く、これらの関節外症状についても早期発見に努めております。
治療においては、標準的な治療薬であるメトトレキサートに加え、生物学的製剤やJAK阻害剤など、高い有効性が期待される新規薬剤が複数あります。
患者様とご相談の上、これらの薬剤を適切なタイミングで使用して、症状の改善や関節破壊の抑制に努めております。
患者様が、病気を意識せずに充実した日常生活を送れるような治療を目指しております。

全身性強皮症

皮膚や内臓に線維化（硬化）が生じる疾患です。
当科では、症状の改善に努めながら、患者様の生活レベルの低下や生命予後に関与する間質性肺疾患 肺線維症、肺高血圧症などの評価を行っております。
近年では、皮膚の硬化や肺の線維化を抑制する効果が期待できる薬剤も登場しており、これらの最新の治療法も取り入れ、患者様の病状の抑制に努めております。

外来担当医表

医師紹介

氏名	小寺　仁部長
専門領域	リウマチ膠原病
資格等	日本内科学会認定総合内科専門医 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医 日本リウマチ財団登録医 日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医 日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医・指導医 日本透析医学会認定透析専門医 日本病態栄養学会専門医研修指導医 日本旅行医学会認定医 臨床研修指導医講習修了 緩和ケア研修会修了 JMECCインストラクター ICLSインストラクター

氏名	玉田 達也
専門領域	リウマチ膠原病
資格等	緩和ケア研修会修了

氏名	秋山 雅裕
専門領域	リウマチ膠原病
資格等	緩和ケア研修会修了

氏名	平井 麗和
専門領域	リウマチ膠原病
資格等	JMECCコース修了 緩和ケア研修会修了