診療科・部門

臨床工学室

臨床工学技士は「医師の指示の下に、生命維持管理装置(人工心肺装置、人工呼吸器、血液浄化装置など)の操作及び保守点検」を業とする医療機器の専門医療職です。

医師、看護師をはじめ各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。

また医療機器を安全に使用できるよう保守点検を行い、医療現場における安全確保と医療機器の有効活用に貢献しています。

各部門の専門認定資格の取得や関連学会およびメーカー講習会、医師の業務負担軽減のためのタスクシフト研修への参加や部署内でも定期的に勉強会を行うなど医療機器安全管理のために、自己研鑽に努めています。

主な業務内容

手術室業務

脳外科手術における術中モニタリング、ロボット支援下手術の機械準備など手術に使用する医療機器の管理を行っています。

循環器業務

心血管カテーテル検査および治療時における関連機器の操作、ECMOやIABPの準備、デバイスの管理を行なっています。また、ペースメーカー植え込み時のプログラマーやアナライザーの操作、ペースメーカー遠隔モニタリング業務、ペースメーカーチェック業務も行っています。カテーテルアブレーション業務では、カテラボ装置やスティミュレーター、3Dマッピング装置CARTOの操作も行なっています。

血液浄化業務

人工透析室では52床の個人用透析装置があり、外来・入院患者さんの維持透析を中心に、緊急時の血液透析や各種アフェレーシス・吸着療法を行っております。臨床工学技士は人工透析室の装置の操作・管理から患者さんへの穿刺やシャント管理治療全般に対応しています。患者さんが安全に透析室で治療を受けられるよう日々努めています。

機器管理業務

機器管理室(CE室)では輸液ポンプやシリンジポンプ、人工呼吸器などの医療機器の中央管理を行っています。中央管理によって集約された医療機器は臨床工学によって点検や修理といった保守管理を適切に行い医療機器の安全な運用に尽力しています。また、集中治療室では医師の指示にて持続緩徐式血液透析濾過(CHDF)や体外式膜型人工肺(ECMO)の実施・管理を行なっています。

光学診療業務

内視鏡検査時のスコープの準備、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)などの治療の介助や小腸・大腸カプセル内視鏡、RFA(ラジオ波焼灼術)の機械操作を行っています。また、脳梗塞、脳出血、頸動脈ステント留置術などの血管内治療時に血栓吸引回収機器、INVOS(脳オキシメーター)、IVUS(血管内超音波)の機械操作や各種治療デバイスの準備などの外回り業務を行っています。

認定資格一覧

臨床工学技士 21名
臨床検査技師 1名
クラーク 1名

 

  • 血液浄化専門臨床工学技士
  • 呼吸治療専門臨床工学技士
  • 心・血管カテーテル関連専門臨床工学技士
  • 不整脈治療専門臨床工学技士
  • 手術関連専門臨床工学技士
  • 内視鏡関連専門臨床工学技士
  • 認定医療機器管理臨床工学技士
  • 認定集中治療関連臨床工学技士
  • 認定実習指導者
  • 体外循環技術認定士
  • ITE心血管インターベンション技師
  • 植込み型心臓デバイス認定士
  • 呼吸療法認定士
  • 透析技術認定士
  • 腎代替療法専門指導士
  • 消化器内視鏡技師
  • 小腸カプセル内視鏡読影支援技師
  • 医療機器情報コミュニケーター(MDIC)
  • 第2種ME技術者
  • 第1種ME技術者
  • 医療安全管理者養成講座 受講
  • 医療機器安全管理責任者研修会 受講

施設認定

  • 日本臨床工学技士会 認定実習指導施設