静脈瘤外来
下肢静脈瘤について
下肢静脈瘤とは静脈内にある血流を支える弁が壊れ、足の血液が停滞して溜まり、足の静脈血管が浮き出て目立つようになった症状の事です。浮き出てくる静脈の太さはいろいろで、「網目状」や「くもの巣状」と言われる細い静脈瘤もあります。治療の必要性の高いものは、「伏在型」や「側枝型」と呼ばれる太い静脈瘤です。表在静脈が拡張性して血液がうっ滞を起こすために、老廃物が蓄積しやすくなって下記のような症状が出てきます。
下肢静脈瘤の症状
- だるい(夕方になると足が疲れやすい、重い)
- むくみ(靴下がはきにくい、靴下のあとがつく、足が張る)
- こむら返り(つる、痙攣する)
- 疼痛(ぴりぴりする、ずきずきする、押すと痛い)
- 熱感(ほてる、熱くなる)
下肢静脈瘤の治療方法
下肢静脈瘤の治療には保存治療と手術治療があります。
医療用弾力性ストッキングを使用した保存療法は下肢静脈瘤の進行を防ぐ効果はありますが、治す効果は期待できず、履いている間しか効果がありません。
足のだるさ、むくみ、痙攣、炎症、皮膚の色素沈着、潰瘍のある方は手術治療が良いとされ、症状、静脈瘤の範囲やエコー検査の結果によって、手術方法(高位結紮術、ストリッピング手術、静脈焼灼術、静脈塞栓術、硬化療法)を選択していきます。
静脈焼灼術(高周波治療)は静脈を引き抜いてしまうかわりにカテーテルから放出される熱により静脈壁を収縮させ、閉塞させる治療法であり、神経ブロックと局所麻酔で行います。手術時間は麻酔を含め40-60分程度です。
静脈塞栓術は、カテーテルで焼灼する代わりに静脈内にカテーテルで接着凝固剤を注入して、静脈を閉塞させる手術で、局所麻酔だけで行います。
硬化療法は表在静脈拡張などに対して局所的に硬化剤を注入して治療するものです。
下の写真は、当院で使用している静脈焼灼術の手術器具と静脈塞栓術のカテーテルです。
下肢静脈瘤外来のご案内
桑名市総合医療センターでは、下記曜日にて下肢静脈瘤外来を行っております。詳しくは外来のご案内をご覧いただくか、桑名市総合医療センター代表(電話番号:0594-22-1211)までお問い合わせください。初診外来は予約制となっておりますので、かかりつけ医から紹介して頂くか、お電話でご予約いただきますようお願いいたします。かかりつけ医から直接外来が予約できます。
初診外来:火曜日午後 14:00~16:00
再診外来:水曜日午後 14:00~16:00
担当医師:湯淺