~痙縮のボツリヌス療法とは~
そのつっぱり、治るかもしれません
![いん](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/10/507ec7f48bd851e173035e898462ebfe.jpg)
桑名市総合医療センター
桑名東医療センター リハビリテーション科
殷 祥洙医師(非常勤)
痙縮(けいしゅく)とは?
脳卒中や脊髄損傷などの脳や脊髄の疾病にかかると、手足が動かなくなる後遺症(まひ)が残ることがあります。まひになると最初は筋肉がだらりとして力が入りません。しかし徐々に筋肉がつっぱてきて、ひじが曲がり、手が握ったままになる、足首がガクガクし、内側にひっくり返るなどの症状(痙縮)がでてきます。
痙縮の治療は古来湯治やリハビリが主流でしたが、近年ボツリヌス療法が登場したことで一気に進歩しました。
ボツリヌス療法とは?
ボツリヌス菌が産生する毒素を用いた痙縮の治療です。この毒素をつっぱった筋肉にごく少量注射することにより、安全に症状を改善します。
個人差はありますが、手が開きスマホがもてるようになった、肩やひじが動き着替えが楽になった、足が軽くなり歩行がスピードアップしたなどの改善がみられます。なお、この効果は3~4ヵ月持続します。
副作用は?
脱力感、注射部位の痛みなどがありますが、重篤(じゅうとく)なものはまれです。現在は、十分な安全性が確立されている治療法です。
入院が必要?
注射時間は15分程度で入院は不要です。
保険は効くの?
健康保険が適用されます。また、身体障害者手帳を所持している人は自己負担金の減免が可能な場合があります。
桑名東医療センターでもできるの?
当センターでもこの治療を行っています。興味がある人は整形外科外来へお問い合わせください。
こんにちは。桑名市総合医療センターの広報を担当しているゆめ子です。
今日は、南医療センターで珍しいものを見せてもらいました。
さて、これは何でしょう?
![1-1](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/10/1-1.jpg)
正解は、ペースメーカーです。
このペースメーカーとリードと呼ばれる電極を体内に埋め込み、心臓に電気信号を伝えることによって不整脈の治療ができるそうですよ。
見せて頂いたものは、サンプルで実際には使用できませんが本物と同じ大きさです。
診察券と比べて見ました‼小さいのがよくわかりますよね。
![1-2](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/10/1-2.jpg)
ペースメーカーの種類によってリードの本数が異なります。上の写真2枚はリードが2本必要なペースメーカー、
下の写真はリードが1本必要なペースメーカだそうです。
実際にリードをつなげた状態のものを見せて頂きました!こちらです‼
![1-3](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/10/1-3.jpg)
桑名東、南医療センターではペースメーカーの植え込み手術が行われています。
関節の「痛み」や「こわばり」ありませんか?
桑名市総合医療センター
桑名東医療センター
膠原病リウマチ内科顧問
松本 美富士医師
「リウマチ」はどんな病気かについて、日本では誤解が多いのが実情です。リウマチについて説明しましょう。リウマチの「リウマ」という言葉は、ギリシャ語で「流れる」ということを意味します。紀元前400年ごろは病気の原因として「脳から出た悪い液体が流れ出て関節や筋肉を経て体中に移っていく病気」があるとして、「リウマチ」と言う医学用語が作られました。それ以来、関節や筋肉に痛みや「こわばり」がみられる病気を、全体としてリウマチ(リウマチ性疾患)と言われ、数十種類以上の病気があります。
日本では多くの人たちが、その中の「関節リウマチ」だけを単に「リウマチ」と呼び、高齢者の病気と思っているのが現状です。リウマチは小児を含め、どの年齢層の男女にも起こることがある病気です。最近の医療の目覚ましい進歩により、発病早期に正しい診断を行えば、確実に治療が可能となり、他の病気で言う「完治」と同じ状態まで治療できることがしばしばです。すなわち、「ぼやのうちに確実に火を消すこと」がとても大切な病気です。
リウマチという病気を正しく理解し、もし関節の痛みやこわばりが一定期間みられるようでしたらかかりつけ医に相談し、桑名東医療センター膠原病リウマチ内科を受診してください。三重県は他県に比べて、リウマチ専門医療を提供できる内科医が極端に少ない中で、リウマチ担当医の3人体制で完結型のリウマチ診療を行えるのは桑名東医療センターのみで、北勢地域、三重県下のみならず広く県外からもご紹介いただいております。
こんにちは。桑名市総合医療センターで広報を担当しているゆめ子です。
皆さんは、病院を訪れたとき、どこで何をしたらいいのか分からない。といったような不安な感じをもたれたことはありませんか?そんな時、やさしく声をかけてくれる方と出会うとほっとしませんか?
病院によって活動は、さまざまですが桑名東医療センターのボランティアさんはこんなところで活動しています。
・ 総合受付で見守り活動をしています。
・ 再来機の使用方法が分からない方のお手伝いをしています。
・ ご家族が駐車場へ行っている間の患者さんの見守りをしています
私も少し、お話しをしましたがとてもやさしい気持ちになって、すてきな時間を過ごすことが出来ました。
お話しを聞かせて頂きありがとうございました。
現在は、二人のボランティアさんが活躍をしています。
こんにちは。桑名市総合医療センターの広報を担当しているゆめ子です。
次号の桑名市総合医療センター広報誌 Newsの「with you医療人」では3センターの診療放射線技師が登場します。
今回は南医療センターへ取材と写真撮影に行ってきました。
お忙しい中快く撮影やインタビューにご協力いただきました。
![1-1](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/09/1-1.jpg)
実際撮影した写真がこちらです。素敵な写真やお話を聞くことができました。
![1-2](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/09/1-2.jpg)
桑名市総合医療センター News51号は10月発行予定です!!
楽しみにしていてくださいね。
こんにちは。桑名市総合医療センターの広報を担当しているゆめ子です。
今日は南医療センターの緑のカーテンの様子をお伝えします。
ついにゴーヤの収穫の時期がやってきました。
今年も最初は院長先生が収穫してくれました。
また別の日には託児所の子どもたちも収穫のお手伝いに来てくれました
緑のカーテンの裏側になっているゴーヤもちゃんと見つけて収穫してくれました。
収穫されたゴーヤは炒め物にして、入院中の患者様のお食事にお出ししました。とってもおいしそうですね!
続いて朝顔の緑のカーテンですが・・・
こーんなに大きくなりました。花もいっぱい咲いていて立派な緑のカーテンになりました。
まだ少しですが種も採れるようになりました。
![burogu1-8](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/08/burogu1-8-2.jpg)
南医療センターの前を通る機会があったら是非見てみてくださいね。
見逃さないで!そのサイン
~熱中症の手当と予防~
桑名市総合医療センター
桑名東医療センター
救急科部長 佐々木 俊哉医師
熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をさします。屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など室内にいるときでも熱中症になることがあります。今回は、熱中症の症状、応急手当と予防について説明します。
熱中症の症状
軽症から重症になるにつれておおよそ次の3つの段階に分けることができます。
① めまい、立ちくらみ、生あくび、筋肉痛、こむら返り、大量の汗。
② 気分が悪い、頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、体がぐったりする、力が入らない、集中できない。
③ 意識がもうろうとしている、気絶、けいれん、体が熱い。
応急手当
直ちに涼しい場所に移動し安静にして、飲み物を飲むことです。飲み物はジュースやスポーツ飲料など塩分や糖分を含んだ物が理想ですが水でも構いません。できれば、衣服をゆるめ、冷水のスプレーで体を濡らしたり、濡れたタオルを当てたりして体を冷やします。
【注意】
症状が②や③の場合や飲み物が飲めない場合病院での緊急の治療が必要です。119番通報して救急車を呼びましょう。
熱中症の予防
熱中症情報に注意し、炎天下の外出を控えるなど、暑さを避けます。エアコンを利用するなど室温を調整します。のどの渇きを感じなくてもこまめに飲み物を補給します。高齢者や子どもは、暑さや水分不足を感じたり、体温を調整したりする機能が低下もしくは十分ではありません。周囲の人が気を配る必要があります。
こんにちは。桑名市総合医療センターの広報を担当しているゆめ子です。
暑い日が続いていますが皆さん体調を崩されていませんか?
熱中症対策をしっかりして元気に暑い夏を乗り越えましょうね!
さて、今日は南医療センターの緑のカーテンの様子をお伝えします。
前回見た時から3週間ほどたちましたが、ゴーヤもあさがおも日差しをたっぷり浴びてびっくりするぐらい大きくなっていました。
ゴーヤはまだ小さいですが実がたくさんついてきていてあさがおもたくさんの花が咲いていました。
ゴーヤの収穫今から楽しみです。
こんにちは。桑名市総合医療センターの広報を担当しているゆめ子です。
7月7日は七夕でした。今年はお天気も良くて星もきれいに見ることができました。
桑名市総合医療センターの各センターでも七夕にちなんだ食事が提供されました。
~熱が高い!のどが痛い!鼻がつまる!アデノウイルス感染症かもしれません~
![曽我医師](https://www.kuwanacmc.or.jp/web/wp-content/uploads/2017/07/6d14d0b1e0a3ba9004bc9e9a7841f7b3.jpg)
桑名東医療センター 小児科部長
曽我 かおり医師
数えきれないほどの小児のウイルス感染症の中で、迅速検査(短時間にウイルスや細菌などを検出することが出きる検査のこと)が存在するものがいくつかあり、アデノウイルス感染症もそのひとつです。高熱が続いてのどが痛くなり、鼻づまりもある、そんなとき病院でみてもらうと、白い膿(うみ)のようなものが扁桃腺(へんとうせん)についていることがあります。
綿棒でのどをこすってアデノウイルスの迅速検査をし、陽性であればアデノウイルス扁桃炎の診断となります。他にも目が充血する流行性角結膜炎、のどと目が赤くなり熱が出るプール熱、肺炎、胃腸炎、出血性膀胱炎の一部もアデノウイルスが原因です。
多彩な症状を示しますが、それぞれウイルスの型が違っていることが多く何もかも同時におこるというわけではありません。迅速検査ではウイルスの抗原を検出するのですが、この検査は完璧ではありません。検査して陰性でも実はアデノウイルスだったということもあります。治療は、ウイルスをやっつける薬を使用するわけではないので、その結果で治療が大きく変わるわけではありません。
免疫が正常なら、通常は自然に治りますが、脱水があれば点滴などの治療をすることもあります。ウイルスですので抗生物質は効果がありません。アデノウイルス感染症と診断されたら、自宅で安静にし、脱水にならないように気をつけましょう。医師の許可がでるまでは、学校、幼稚園などには行かないようにしましょう。通常はそれほど重症化しませんのであまり心配しなくて大丈夫です。