医師コラム vol.1
桑名西医療センターでは、三重大学 成田正明教授による小児診療内科を開設しました。
対象 自閉、多動、学習障害、場面緘黙(ばめんかんもく)、
発達遅れ等でお困りのお子さん
診療時間 第2・4火曜日 午後1時~5時 ※完全予約制
予約方法 平日午後2時~5時に電話でご予約ください。
TEL (0594)-22-7111
○診断と適切な対応が大切
「落ち着きがなく、じっとしていられない」「こだわりが強すぎて融通がきかない」など子供の発達でお困りの方は少なくないのではないでしょうか?
これらの症状は、人とのやり取りがうまくいかない自閉症や落ち着きがない注意欠陥多動性障害などの発達障害の可能性が考えられます。発達障害は生まれながらの脳機能の障害で、その原因はわかっておらず、根本的な治療法はありません。しかし、専門機関できちんと診断を受けて、一人ひとりに合った支援をすることで症状を改善することができます。
○生活リズムの改善を
診察では、これまでの成育歴(いつしゃべり始めたかなど)、睡眠や食事などの生活リズムについてお聴きします。自閉症や多動症は、脳内ホルモンのアンバランスが関係するとも言われており、「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムを直すだけだで良くなることが少なくありません。生活リズムを整える工夫をみんなで考え、時にはお薬を少量ずつ試すこともあります。
○自己肯定感を高める
その他、褒められる、継続的なお手伝いをして認められるという経験から自信をつけ、自尊心や自己肯定感を育むことで不思議なほど改善します。これにはちょっとした褒めることを探すという点で細かい観察が求められ、私たちも保護者の方も努力が必要です。